セロ弾きのゴーシュ

次の日の夜も、ゴーシュが一生懸命セロを弾いていると屋根裏をコツコツ
たたく音がして、天井の穴から灰色のかっこうが降りてきました

かっこうに乞われるまま、ゴーシュがセロで「かっこうかっこうかっこう」と弾
くとかっこうは喜んで「かっこうかっこうかっこう」と一緒に叫びました

いつまでも続けるうちに、なんだかこれは弾けば弾くほどかっこうの鳴き方
のほうがよいように思えてくるのです。

ゴーシュは自分が鳥になってしまうようで、とうとうかんしゃくをおこし、どん!
と床をならしました

驚いたかっこうは何度もガラスに頭をぶつけたあげく、ガラスのすきまから
逃げて行きました