セロ弾きのゴーシュ


その晩おそく、ゴーシュは町はずれにあるこわれた水車小屋の家に
おおきな黒いつつみを背負って帰ってきました。

−−それはゴーシュのセロでした−−

ゴーシュは椅子にどんと座ると、ごうごうごうごう…と、まるで虎のような
勢いで昼間の譜を弾きはじめました


夜中もとうに過ぎ、もうなにがなんだかわからなくなっていまにも倒れる
かと思うくらいセロを弾きつづけました。

・・そのとき、誰か扉をとんとん叩くものがありました